慢性胃炎腹急性胃炎は、消化器の病気の中でもっとも多いもののひとつです。胃壁の粘膜に急性の炎症やただれが起こり、腹痛などが起こります。慢性胃炎は、胃の粘膜に慢性の炎症が認められる場合をいい、一般的には慢性の胃の症状があっても、腫瘍やガンなど特別な病気のない胃の炎症を指します。この病気には固有の症状がないのが特徴で、ほとんどすべての人にあるといわれるほど多い病気です。原因は急性・慢性によって様々ですが、年齢を重ねるにつれて見られる一種の加齢現象ともいわれています。また不規則な食事や不摂生をしている人にもよく見られます。 |
逆流性食道炎胃から食道まで「胃酸」が逆流して、食道の粘膜に炎症が起こる状態のことを逆流性食道炎と言います。症状としては、胸やけ、ゲップ、呑酸(どんさん/喉や口が酸っぱい感じがすること)が起こります。胃酸が活発になる深夜や、身体を横にする就寝時は症状が出やすいとされており、夜眠れなくなり、なんとなく気分がすぐれない毎日が続きかねません。健康な人であれば胃の入り口には「下部食道括約筋」という筋肉が機能しているため、胃酸が逆流することはありませんが、この筋肉の機能が低下していたり、胃酸の量が増加していると逆流性食道炎が起こります。そのため、胃酸の分泌を抑える薬を服用し、治療を行います。アルコールや油ものなど、症状を悪化させる食生活を控えることも大切です。 |
過敏性腸症候群日本人の約1~2割にみられるといわれる非常にポピュラーな病気です。医学的には、こうした症状が「1年のうち12週間以上つづく場合」と決まっていますが、通勤や外出に差し障るようになれば、過敏性腸症候群の可能性が高いでしょう。通勤途中、電車を降りてトイレに駆け込むことがよくあるとか、おなかの調子が心配で、外出する気になれないという人は、この病気を疑ってください。過敏性腸症候群は、「検査をしても異常がない」ことが特徴ですが、おもな原因はストレスです。ストレスによって自律神経が乱れ、腹痛や下痢、便秘の症状を引き起こすのですが、一度症状がでるようになると、「またおなかが痛くなったらどうしよう?」という不安がストレスとなり、新たな症状を引き起こしてしまいます。 |
肝炎一般に肝炎ウイルスの感染によって生じ、急性の肝障害が起こる病気を急性肝炎といいます。発熱や黄疸その他の症状が急激に現れます。急性肝炎を起こす肝炎ウイルスは、ウイルスが直接肝臓に毒素を放出して障害を起こすことにより、ウイルスに感染した肝細胞からウイルスを排除しようとして免疫機構が働き、ウイルスに感染した肝細胞まで一緒に破壊してしまうために起こります。A型、B型、C型、D型、E型の5種類存在しますが、D型はB型との共存を必要とします。B型、C型、D型は慢性化し、肝硬変を経て肝臓がんに至るので的確な治療が求められます。 |
経鼻内視鏡検査経鼻内視鏡検査は、経口内視鏡に比べ嘔吐感や息苦しさなどの苦痛が少なく、検査中に会話することも可能なため、患者側には評価され急速に普及している検査です。 |
胃潰瘍通常、食べ物を消化する「胃酸」が胃粘膜まで消化しようとして、胃壁に炎症が起こり、ただれたり、あながあいた状態のことを胃潰瘍と言います。胸やけ、吐き気、胃の痛みなどが起こります。ストレスや疲労がたまったり、お酒の飲み過ぎなどが原因ですので、ストレスを解消するため、規則正しい生活を心がけ、食事の管理を行い、しっかりと休養と睡眠をとることが大切です。また、胃潰瘍は医療機関にかかり治療を行えば数日、長くても数ヶ月で治りますが、治りやすい反面、再発を繰り返す傾向にあります。特に、ピロリ菌に感染している方は再発のリスクが高いため、薬の服用による「ピロリ菌除菌」の治療を行うといいでしょう。胃にあながあいている場合は手術が必要となります。 |