胃から食道までに胃酸が逆流して、食道の粘膜に炎症が起こる状態のことを「逆流性食道炎」と言います。
健康な人であれば胃の入り口には「下部食道括約筋」という筋肉が機能しているため、胃酸が逆流することはありません。
しかし、この筋肉の機能が低下していたり、胃酸の量が増加していると逆流性食道炎が起こります。
胃酸は酸性度が非常に強く、食道には防御機能がありません。逆流すれば粘膜がただれたり、潰瘍を起こしたりします。
特に胃酸が活発になる深夜や、身体を横にする就寝時は症状が出やすく、夜眠れなくなる方もいます。
そのため、日中に集中力が奪われるなど、日常生活に支障が生じます。
しっかりと治療すれば食道がんなどの病気を防ぐことにもつながります。
内視鏡検査を行うのが一般的です。
薬物療法
主に、胃酸の分泌を抑える薬を服用します。また、食道の粘膜を保護する薬などを併用することもあります。
手術
薬物療法で改善しない場合に稀に行われます。
食生活の改善
脂肪やたんぱく質の過剰摂取は逆流性食道炎の原因になります。偏った食生活を改善しましょう。
肥満の解消
肥満の方は逆流性食道炎になりやすいと言われています。食べ過ぎに注意して、肥満を解消しましょう。