胃の粘膜に慢性の炎症が認められる状態を「慢性胃炎」と言います。
1ヶ月以上炎症が続くと、胃の粘膜が薄くなって「委縮性胃炎」の状態になり、胃がんのリスクが高まります。
年齢を重ねるにつれて見られる一種の加齢現象とも言われてきましたが、最近ではピロリ菌の感染が原因とも考えられています。
また、不規則な食事、過剰な飲酒などの不摂生をしている人にもよくみられます。特にストレスは発症の大きな原因のひとつです。
ただし症状がないことも多いため、特に何もなくても定期的(年1回)に内視鏡検査をすることをおすすめします。
実際に症状がないのに慢性胃炎と診断される人は多くみられます。
薬物療法
胃酸の分泌を抑える薬、胃粘膜を保護する薬、胃腸の運動機能を改善する薬を服用します。
個人の判断で薬を中断すると再発のリスクが高まるので、医師の指導通りに服用してください。
ピロリ菌の除菌療法
ピロリ菌が認められる場合は、除菌のための薬を服用します。 除菌ができれば慢性胃炎が改善することも考えられます。胃内視鏡検査後には保険が適用されます。