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狭心症・心筋梗塞

狭心症・心筋梗塞とは?

心臓は全身に血液を送るために働いています。
その周りにある筋肉(心筋)は、心臓に血液を送る冠動脈から酸素や栄養を受け取っています。
この「冠動脈」に異常が起こって狭窄(血管が狭くなった状態)を起こし、血液が流れにくくなる状態が「狭心症」です。
そして、狭心症を放置すると、血栓ができて閉塞(血管が詰まった状態)し、血液が流れなくなり、心筋が壊死します。
これが「心筋梗塞」です。

原因は喫煙や過剰な飲酒が原因で冠動脈がけいれんして起こる場合や、冠動脈の動脈硬化が挙げられます。
そのうち多いのは冠動脈の動脈硬化で、肥満、喫煙習慣がある、脂質異常症・高血圧・糖尿病などの人はリスクの高い人です。

狭心症・心筋梗塞が疑われる症状

□ 胸が締め付けられるように痛む(徐々に痛みが強くなり、2~15分程度続く。安静にして薬を飲めば治まる)
□ 胸の圧迫感
□ 動悸
□ 息苦しさ
□ 放散痛(心臓と関係ないみぞおち、背中、肩、腕、あご、歯などに強い痛みを感じる)

→狭心症の疑いがあります。医師にご相談ください。

□ 胸が針で刺されたように痛む(30分以上続く。安静にしても薬を飲んでも治まらない)
□ 冷や汗
□ 動悸
□ 息切れ
□ 呼吸困難
□ 失神

→心筋梗塞の疑いがあります。発作が起こったら一刻も早く医療機関へ。

狭心症・心筋梗塞の治療法

重症度によって治療法は異なりますが、大きく分けて次の4つの治療から適したものを行っていきます。

生活改善

食事や運動などの生活習慣を改善して、悪玉コレステロール・血圧・血糖の値を低くします

薬物治療

発作を抑える薬・予防する薬、動脈硬化を予防する薬、血栓を防ぐ薬などをケースに合わせて服用して症状改善を目指します

カテーテル治療

冠動脈の狭くなった場所にカテーテルという細い管を送り込んで、血管を広げる治療です

バイパス手術

体の他の部位の血管を使って、狭くなった冠動脈に新しい通り道を作る手術です

治療後は再発を防ぐために医師の指導のもと、適度な運動などをしてリハビリを行っていきます。

狭心症・心筋梗塞の予防法

生活習慣を改善して、動脈硬化を予防することが大切です。そのために、日ごろから次のことを心掛けてください。

・ 食習慣を見直す(過食、塩分や脂質の多い食事はNG) ・ 禁煙する ・ ストレスをためない
・ 質のよい睡眠をとる ・ 寒暖差に注意する ・ 過剰な飲酒に注意する
・ できるだけ毎日、有酸素運動を行う(ウォーキング、ラジオ体操など)  

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